エクセルで青色申告をしよう(3) フリーランスになったらやるべきこと
前回は、確定申告について基本的な知識をご説明しました。
今回は、フリーランスとして仕事を始めたときに、やるべきことを説明したいと思います。
仕事を始めるにあたって、どこにどんな書類を提出すればいいかも分からないという方は、必要な書類を提出し忘れないように注意しましょう。
目次
1.開業届を税務署に提出する
フリーランスとして仕事を始めたら、納税地を所轄する税務署に開業届を提出しましょう。
提出期限は、事業を開始した日から1か月以内です。
書式は、国税庁のホームページでダウンロードできます。
2.青色申告承認申請書を税務署に提出する
開業届と一緒に、青色申告承認申請書も提出しましょう。
これを提出しないと青色申告ができませんので、注意してください。
こちらの書式も、国税庁のホームページでダウンロードできます。
ちなみに、青色申告承認申請書に記入する際、備付帳簿名に〇をつけることになるのですが、私の場合、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、預金出納帳の4つに〇をつけて提出しました。
フリーランスの方は、ひとまず、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、預金出納帳を作成することにし、必要に応じて、その他の補助簿を作成すれば良いように思います。
3.個人事業税の開業届を県税事務所に提出する
開業届は、税務署だけでなく、都道府県の県税事務所にも提出する必要があります。
もっとも、個人事業税は、税務署に提出した確定申告書の内容が都道府県にまわり、それをもとに税額が決定されるため、県税事務所に開業届を出さなくても、特に督促が来るわけではないようです。
私の場合も、県税事務所に開業届を出していませんが、確定申告書を提出してから数ヶ月後に税額を通知する文書が送られてきました。
4.事業用の預金口座とクレジットカードを作る
プライベート用の預金口座とは別に、事業用の預金口座を作っておくと、帳簿を作るときに、プライベートの入出金を記録する手間が省けるので、事業を始めるときは、事業用の預金口座を作りましょう。
また、クレジットカードも、プライベート用のものとは別に、事業用口座を引落口座とする事業用のクレジットカードを作りましょう。
そして、極力、事業上の支出(経費の支払い)には事業用のクレジットカードを使い、プライベートの支出にはプライベート用のクレジットカードを使うようにしましょう。
5.税金に関係する書類は失くさないように注意する
請求書、領収書など事業に関係する書類については、保存義務がありますので、一定期間保管しなければなりません。
失くさないように、ファイルに閉じるなどしてまとめておきましょう。
また、レシートのように小さい書類は、受け取ったときに、その都度ノートやA4用紙に張るなどして、保管するのが一番良いのでしょうが、私のように、確定申告前にまとめてやればいいやという方は、失くさないようにジップファイルや封筒にまとめて入れておくのが良いと思います。
その他に、事業上の書類ではありませんが、確定申告をするときには、国民年金納付証明書、国民健康保険料納付証明書、生命保険料控除証明書、確定拠出年金の掛け金証明書などの書類を提出する必要がありますので、これらが送られてきたときは、失くさないように保管しましょう。
6.記帳はこまめに
私は、毎年、2月の初めころに、ほとんどゼロから確定申告の準備を始めますが、毎年、こまめに帳簿を付けておけばよかったと後悔しながら、帳簿作りをしています。
後からこの出費は何だったっけと思いだすのは大変なので、こまめに記帳をした方が良いことは分かっているのですが、普段の仕事が忙しいと、どうしても経理は後回しになってしまいます。
2月、3月が忙しいと、それこそゼロから確定申告の準備をするのは本当に大変なので、記帳はこまめにしましょう(自戒を込めて)。
7.終わりに
以上、今回は、フリーランスになったらやるべきことをご説明しました。
開業届と青色申告承認申請書の提出には期限がありますので、忘れずに提出して下さい。
それでは、今回の説明はここまでにし、次回、青色申告をするには避けて通れない複式簿記についてご説明したいと思います。
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