WealthNaviと投信積立投資の運用成績の比較(2年9か月経過時点)

最近CMでもよく目にするようになったWealthNavi(ウェルスナビ)。お金を預ければ、世界の富裕層や機関投資家が利用する資産運用アルゴリズムに基づき、自動的に資産運用をしてくれるというサービスです(ロボアドバイザーと言われるものです)。

【WealthNaviの公式サイト(リンク)】

https://www.wealthnavi.com/?utm_expid=.tIM9hURTStyf3meEI0SLag.0&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F

私もウェルスナビでの運用を始めてから2年9か月が経過しましたので、現在、どれくらいの成果が出ているのかご報告したいと思います。

1.WealthNaviとはどういうサービスか?

はじめにWealthNavi(ウェルスナビ)のサービスについて簡単にご紹介します。

冒頭で書いたように、WealthNaviとは、お金を預ければ、資産運用アルゴリズムに基づいて自動的に様々な金融商品に投資・運用してくれるというものです。

資産クラスとしては、①米国株、②日欧株、③新興国株、④米国債券、⑤金、⑥不動産があり、当初定めたリスク許容度(5段階)に応じて、預けたお金をそれぞれの資産クラスに割り振って購入してくれます(①は預けた金額の20%、②は10%みたいに)。

また、ある資産クラスが大きく値上がりし、全体に占めるパーセンテージが大きくなったときは、その利益を確定して、他の資産クラスを購入し、全体のバランスが維持されるように調整してくれます(リバランスと言います)。直近では、金の価格が大きく値上がりしたため、金を売って、他の資産クラスを購入していました(リバランスは6か月に1回実施されるようです)。

他にも、自動税金最適化といった機能もあります。詳しくは、こちらの記事で書きましたので、ご覧ください。

2.2年9か月運用してみた結果

WealthNaviではリスク許容度を5段階の中から選べますが、私は、一番リスクの高い「5」で運用しています。

初期投資額は102万円で、月々の積立額は2万円です(当初は1万円でしたが、途中から2万円に増額しました)。

ちなみに、WealthNaviでは、目標金額、初期投資額、毎月の積立額、運用期間等を入力すると、どれくらいの確率で目標金額を達成できるかシミュレーションすることができます。リスク許容度5の場合、初期投資額10万円、毎月の積立額2万円、運用期間30年であれば、38%の確率で730万円の投資額が2000万円以上になるようです。WealthNaviのサイトでログインせずにシミュレートできますので、興味があれば試してみてください。

それでは、2年9か月運用してみた結果を見てみますと、、、

資産評価額 2年9か月での損益 2年9か月での損益(%)
\1,585,883 +\85,883 +5.73%
$14,995.13 +$1,512.80 +11.22%

 

このように、無事に利益が出ています!!

直近の新型コロナウイルスの影響で、一時は株価が大暴落し、WealthNaviの成績もマイナスになることもありましたが、現在は、しっかりとリターンが出ています。

また、WealthNaviは、入金は円でも、ドル建てで運用するため、為替の影響を大きく受けます。私がWealthNaviを始めた頃は、1ドル=113円近辺でしたが、直近では、1ドル=105円近辺と円高傾向にあるため、ドル建てでの評価額と円建てでの評価額に大きな違いが発生しています。この為替リスクは、WealthNaviを利用するうえで注意が必要な点です。逆に1ドル=120円とかになってくれれば、円建てでの評価額が大きく上がりますので、今後の円安に期待したいところです。

3.WealthNaviは手数料に見合う成績が出ているのか?

WealthNaviを利用するには、手数料として預かり資産の1%を支払う必要があります(但し、運用期間や金額に応じて手数料を下げるサービスがあります)。

1%というと大したことがないかもしれませんが、10年、20年という長期間の投資では、チリも積もれば山となりますので、手数料に見合ったサービスなのかをきちんと考える必要があります。

WealthNaviの運用成績が良いのか悪いのか考えるために、別記事(こちら)で紹介した積立NISAの運用成績と比較してみましょう(いずれも2020年7月31日現在で比較)。投資商品、投資金額、投資期間が違うため、厳密な比較は難しいですが、おおよその参考にはなると思います。

*以下のWealthNaviの投資先は、私がWealthNaviのポートフォリオから計算してみたものであり、あくまでおおよその目安です。WealthNaviが、以下のような割合で各資産クラスを購入するプログラムを組んでいるとは限らないことはご承知ください。

  運用期間

投資先(インデックスファンド)

リターン
積立NISA 2年7か月

国内株:約15%

外国株:約85%

+5.31%(円)
WealthNavi 2年9か月

米国株:約35%

日欧株:約35%

新興国株:約15%

米国債券:約5%

金:約5%

不動産:約5%

+5.73%(円)

+11.22%(ドル)


上記を見る限り、WealthNaviの円建てでの運用成績は、単純な積立投資とそれほど変わらないようです。

一方で、ドル建てでの運用成績はWealthNaviの方が圧倒的に良いようです。少し円安になれば、円換算した評価額は増えるため、WealthNaviの方が、単純な積立投資よりも、大きな利益を生み出してくれるかもしれません。

手数料を1%も取られている分、WealthNaviの方が分が悪いはずなので、てっきり、普通に積立投資をした方が利益が出るのだと思っていました。どうしてこのような結果になったかは、正直よく分かりません。

WealthNaviの運用成績が単純な積立投資よりも悪ければ、WealthNaviをやめて証券口座での積立投資に切り替えようと思っていましたが、もう少しWealthNaviのサービスを利用してみようと思います。

(ご紹介)

つみたてNISA(積立NISA)の運用成績(2年7か月経過時点)

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